公開日
更新日
予防歯科
歯のクリーニングは何をする?歯石取りとの違いと当日の流れ

こんにちは!リベ大デンタルクリニック大阪院 院長の豊部です。
🌀 歯のクリーニングって、具体的に何をするのだろう
🌀 歯石取りとクリーニングは、同じもの?
このような疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
歯のクリーニングは、歯みがきでは落としきれないプラークや歯石、着色汚れなどを、歯科医院で取り除くケアです。
歯石取り(スケーリング)は、クリーニングで行う工程のひとつにあたります。実際に行う内容は、お口の状態や保険診療・自費診療の違いによって異なります。
この記事では、歯につく汚れの違いとクリーニングの内容、当日の流れ、痛みや費用・時間の目安を解説します。
🔸 歯につく汚れの違いとクリーニング

クリーニングで取り除く汚れには、主に次の3つがあります。それぞれの違いを見てみましょう。
プラーク(歯垢)
歯の表面や、歯と歯ぐきの境目につく、白くネバネバとした細菌のかたまりです。むし歯や歯周病の主な原因になります。やわらかいので毎日の歯みがきで落とせますが、歯と歯の間や奥歯の裏側などには残りやすく、自分では落としきれないこともあります。
歯石
落としきれなかったプラークに、唾液に含まれるカルシウムなどが沈着して、石のように固まったものです。表面がザラザラしているため、さらにプラークが付きやすくなります。歯石は歯みがきでは取れないため、歯科医院で専用の器具を使って取り除く必要があります。
着色汚れ
コーヒーやお茶、タバコのヤニなどが、歯の表面に付着したものです。クリーニングの研磨である程度は落とせますが、長い時間をかけて付いた着色は、落としきれない場合もあります。
このように、クリーニングは歯石に限らず、歯みがきでは落としきれない汚れをまとめて取り除くケアです。歯石が目立たない場合でも、歯と歯の間や歯ぐきの境目にプラークが残っていることがあるため、お口の状態に応じて定期的なケアを検討します。
🔸 歯のクリーニングでは何をする?当日の流れ

当院の保険診療のクリーニングは、主に次の流れで進めます。
① お口の状態のチェック
まずは、歯ぐきの状態や歯石のつき方、むし歯がないかなどを確認します。歯ぐきの検査では、歯と歯ぐきの間の溝(歯周ポケット)の深さを測り、歯周病が進んでいないかを確かめます。
② 歯石取り(スケーリング)
歯石取り(スケーリング)は、スケーラーと呼ばれる専用の器具を使って、歯の表面や歯ぐきの境目についた歯石を取り除く治療です。手で動かす器具のほか、細かい振動で歯石を砕いて取る器具(超音波スケーラー)を使うこともあります。
③ 歯と歯の間の清掃(フロス)
歯ブラシが届きにくい歯と歯の間を、フロス(糸ようじ)で清掃し、残ったプラークを取り除きます。
④ 仕上げの研磨(ポリッシング)
最後に、研磨用のペーストと回転する器具で歯の表面を磨き、なめらかに整えることで、プラークが付きにくくしていきます。
なお、久しぶりに歯科医院にかかる方は、クリーニングの前に、精密な検査や歯みがきの指導、むし歯や歯周病の治療が必要なこともあります。お口の状態を確認したうえで、進め方をご説明します。
🔸 歯のクリーニングは痛い?
クリーニングで、強い痛みを感じることは多くありません。ただし、次のような場合は、しみたり出血したりすることがあります。
・歯ぐきに炎症があり、腫れている
・歯石が多くついている、または歯ぐきの中の深い所に歯石がある
・知覚過敏があり、冷たいものがしみやすい
歯石がついている所の歯ぐきは、すでに炎症を起こしていることが多く、少しの刺激でも出血しやすい状態です。歯ぐきの炎症が落ち着くと、出血しにくくなることがあります。ただし、出血が続く場合や痛みが強い場合は、歯周病の治療などが必要になることもあります。
痛みが心配な方や、途中でつらいと感じたときは、遠慮なくお伝えください。力加減の調整や、休憩時間を伸ばすなど、状態に合わせて進めていきます。
🔸 歯のクリーニングの費用と時間の目安

保険のクリーニング
保険が適用される場合、費用は3割負担で1回あたり4,000円前後、所要時間は1時間ほどが目安です。歯石が多くついている場合は、1回ですべて取り除かず、数回に分けて行うこともあります。費用は、検査の有無や処置する範囲、歯ぐきの状態によって前後します。
自費のクリーニング(エアフロー)
エアフローは、細かいパウダーと水流を使い、歯の表面に付着したバイオフィルム(細菌のかたまり)や着色汚れを取り除く方法です。当院の「EMSエアフローメンテナンス」では、お口の状態の確認や歯みがき指導、必要な歯石除去などを組み合わせて行います。
費用は22,000円(税込)で、保険のクリーニングと同じく、1時間ほどの予約が目安です。落とせるのは歯の表面の汚れで、ホワイトニングのように歯そのものの色を白くするものではありません。歯ぐきの状態などによっては適さない場合もあるため、検査のうえでご案内します。
🔸 よくある質問
Q. 歯石は自分で取ってもいいですか?
A. ご自身で取るのはおすすめしません。歯ぐきの中にある歯石は自分で確認できないものもあります。また、見えている範囲でも、歯石は歯に固くこびりついているため、爪楊枝や市販の器具では取りきれず、歯や歯ぐきを傷つけてしまうおそれがあります。歯石を作らないためには、毎日の歯みがきに加えて、フロスや歯間ブラシでプラークを落としておくことが大切です。
Q. クリーニングは、どのくらいの頻度で受ければいいですか?
A. 一般的には3ヶ月〜半年に1回が一つの目安ですが、歯ぐきの状態や歯石のつきやすさによって変わります。詳しくは、こちらのコラムで解説しています。
▶︎ 歯医者の定期検診は何ヶ月に1回?3ヶ月・半年の違いと頻度の目安
Q. クリーニングのあと、すぐに食事をしてもいいですか?
A. 食事を再開できるタイミングは、当日の処置内容によって異なります。フッ素塗布を行った場合は、使用する薬剤に応じて一定時間、飲食を控えていただきます。また、麻酔を使った場合は、唇や頰をかまないよう、しびれが取れてから食事をしてください。具体的な注意点は当日にご案内いたします。
🔸 まとめ|クリーニングは、歯みがきで落としきれない汚れを取るケアです
歯石取りは、歯のクリーニングで行う工程のひとつです。クリーニングでは、歯石に加えて、歯みがきで落としきれないプラークや着色も取り除き、歯の表面をなめらかに整えます。
ただ、クリーニングだけでむし歯や歯周病を防げるわけではありません。毎日の歯みがきやフロスを続けながら、お口の状態に合った頻度で歯科医院のケアを受けることが大切です。
「久しぶりで、何をされるのか不安」「歯石がついているか気になる」という方も、まずはお口の状態をチェックするところから始めてみませんか?クリーニングについて気になることがあれば、当院にもお気軽にご相談ください。
【参考文献】
1. 厚生労働省 e-ヘルスネット「PMTC(歯石除去・歯面清掃)」(谷口奈央、最終更新2021年1月12日)
2. 厚生労働省 e-ヘルスネット「歯石」







